船魂神社のご利益や歴史は?源義経伝説にも迫る!

道央・道南エリア

北海道函館市の船魂神社(ふなだまじんじゃ)は、潮流の神と海をつかさどる神が祀られており、海上航路、道路交通にご利益があるとされている神社です。

船魂神社は受験や就職といった人生の進路選択にもご利益があるとされています。

船魂神社は、函館観光の中心地である元町エリアの「日和坂」を上り切った函館山の麓にあり、北海道最古の神社と言われています。1135年(保延元年)に海上安全を祈念して奉られたのが始まりです。

また、船魂神社には「義経伝説」があり、遭難しそうになった源義経が船魂明神の御加護で無事函館に上陸することができたという言い伝えがあります。

北海道には、各地に源義経と従者である武蔵坊弁慶にまつわる伝説が残されており、義経の名を冠した地名や施設が存在しています。

この記事では、船魂神社のご利益や歴史、源義経伝説や御朱印・おみくじ、アクセス方法などを詳しく解説します。

船魂神社は函館港を見守る、日和坂の上にあります。

船魂神社のご利益と背景

船魂神社は、船の守護神として海上安全、大漁祈願、交通安全、開運導きのご利益があるとされている神社です。

また、船魂神社は海路の安全という意味から、受験生や就職活動中の学生など、人生の進路選択にもご利益があるとされています。

船魂神社の祭神は、海をつかさどる神「大綿津見神(おおわたつみのかみ)」、潮流の神「塩土老翁神(しおつちのおじのかみ)」、厄除、八方除、病気平癒の神「須佐之男神(すさのおのかみ)」です。

船魂神社には、漁業や船舶の関係者や、受験生、就職活動中の学生などが参拝に訪れます(拝観料は200円)。

船魂神社は、函館山の麓から「巴港」を見守るように鎮座する、北海道最古の神社と言われており「ふなだまさん」という愛称で呼ばれています。

船魂神社の歴史と起源

船魂神社社記によると、崇徳天皇の時代である1135年(保延元年)、船魂神社に融通念仏宗開祖、良忍上人という高僧が着き「この処は、神霊の宿るところ」と人々に言い伝え、観音堂を建てたのが始まりであり、北海道最古の神社ともいわれています。

船魂神社は、明治の大火で社殿が焼失した後、一時、谷地頭町の函館八幡宮に神体を移していましたが、1932年(昭和7年)に現在地に本殿が築かれました。

現在の建物は、1962年(昭和37年)に改築されたものです。

船魂神社は北海道最古の神社で、その名前のとおり船や航海の安全を守護する神社です。

本州と北海道に渡る津軽海峡は、海流が激しいため海難事故が多く、海上安全を願って神社を祭ったということです。船魂神社は長い歴史、人々を見守っています。

船魂神社に残る源義経伝説とは?

船魂神社は、函館山のふもと・元町、日和坂上にある北海道最古の神社といわれていますが、この船魂神社には源義経にまつわる伝説が残されています。

日本史上において不変の人気を誇る悲運の武将・源 義経。その源 義経がモンゴル帝国のチンギスハンでは?という説は昔から大変有名です。

その源 義経が1190年(建久2年)、兄・頼朝が差し向けた軍勢に追われ、北の地に逃げ延びた時、遭難しそうになったところを船魂神社の船魂明神のご加護で無事上陸できた、という伝説があります。

また、船魂神社に着き、のどが渇いた源義経が、わき水を探していたところ童子の神が現れて、指を指した方を見るとコンコンと水が湧き出ていたといいます。

その童子が現れた岩を人々は「童子岩」というようになり、船魂神社の境内に祀られています。

北海道には110以上の場所に源義経にまつわる伝説が存在しています。

船魂神社の御朱印とおみくじが人気

船魂神社では、御朱印とおみくじが人気です。

船魂神社の御朱印は、非常に力強く、墨字で書かれた「船魂神社」の文字がエネルギーを感じると人気です(御朱印の両面使う方は裏映り注意)。

舵と波の柄が織り込まれた、オリジナルの御朱印帳です。
御朱印の受付は随時ですが、受付時間は9:00~17:00。初穂料300円。

船魂神社では、「三角みくじ」と「扇子みくじ」というユニークなおみくじが人気です。

「三角みくじ」は三角の巾着の中におみくじとパワーストーンが入っています。
「扇子みくじ」は広げた扇子の中に「教えごと」がかいてあり、チェーン付きですのでキーホルダーになります。

また船魂神社には珍しい「水に溶ける祈願符」があり、こちらも人気です。お願い事を1枚の祈願符に書いて、石鉢の水に浮かべると、やがて溶けて願いが叶うと言われています(初穂料100円)。

船魂神社への場所とアクセス方法

船魂神社の最寄り駅はJR函館駅です。異人館が多い住宅街・函館元町の奥の方にあります。
駐車場はありません。

具体的なアクセス方法は以下のとおりです。

公共交通機関を利用する場合

JR函館駅前→市電「函館駅前」乗車→「末広町」下車→徒歩約9分……船魂神社

車を利用する場合

函館市内→国道279号、国道338号経由(所要時間:約7分・約2km)。

駐車場はありません。有料駐車場が船魂神社坂道の下にあります。

〒040-0054 北海道函館市元町7-2

まとめ

函館市の船魂神社は、潮流の神と海をつかさどる神が祀られており、海上航路、道路交通、また受験生や就職活動中の学生など、人生の進路選択にご利益があるとされている神社です。

船魂神社は、1135年(保延元年)、良忍という高僧が観音堂を建てたのが始まりであり、北海道最古の神社ともいわれています。

船魂神社では、力強く書かれた御朱印と、ユニークな「三角みくじ」「扇子みくじ」や「水に溶ける祈願符」が人気です。

また船魂神社には、源 義経が津軽から北の地に逃げ延びた時、遭難しそうになったところを船魂神社の船魂明神のご加護で無事上陸できた、という伝説があります。

悲運の武将・源義経の伝説に彩られる船魂神社で、歴史のロマンを感じてみてはいかがでしょうか。

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