大河ドラマ「べらぼう」で俳優の宮沢氷魚さんが演じる田沼意知(たぬま·おきとも)。
飛ぶ鳥を落とす勢いの中、田沼意次の息子であり、父·意次とともに幕府中枢の実験を握り、いわゆる「田沼時代」を支えていました。
しかし、まさかの安全と思われた江戸城内にて事件に巻き込まれます。
若き実力者として「プリンス」的な扱いを受けていた田沼意知を演じるのは宮沢氷魚さん。
この記事では、以下のことについてご紹介していきます。
•江戸幕府を揺るがせた田沼意知事件とは?
•田沼意知はどんな人物?
•田沼意知演じる宮沢氷魚とは?父ゆずりの瞳
江戸幕府を揺るがせた田沼意知事件とは?
※「べらぼう」では、このシーンはまだ放送されていません。
田沼意知は1784年(天明4年)に佐野政言(さの·まさこと)なる旗本に襲撃されてしまいます。
場所は、あろうことか江戸城本丸御殿。
佐野政言は江戸城内で突然抜刀して、田沼意知に斬りつけました。
重症を負った意知は、田沼意次邸に運ばれて治療を施しましたが、その甲斐なく約1週間後に亡くなってしまいます。
幕府は当時佐野政言の「ご乱心」として事件を処理しており、佐野政言が田沼意知を襲撃した真の動機は明らかにされていません。
「田沼意知事件」は悲劇なのに庶民は拍手喝采?
「田沼意知事件」は江戸中を揺るがす大事件なのに、庶民からは絶大な支持を得ました。
事件が起きた頃は、天明の大飢饉や大火の災害によるコメ不足で米価高騰。
田沼親子の政策に不満が高まっていました。
田沼意知事件の後は、米の価格が下がり、田沼意次も失脚したことによって
佐野政言の行動に拍手喝采を送り、「世直し大明神」と呼ばれ称賛されたようです。
この田沼意知事件をもとにして、歌舞伎作品がつくられたと言われています。
田沼意知はどんな人物?
「べらぼう」に登場する田沼意知は、江戸時代中期、1749年(寛延2年)田沼意次の嫡男として誕生。
第10代将軍·徳川家治の治世の下、父・田沼意次が老中として権勢をふるう中、
1783年(天明3年)30歳代前半の若さで「若年寄」になるという、異例のスピード出世を遂げました。
田沼親子は、米中心の経済から貨幣経済へ舵を取り、積極的に幕府財政の立て直しを図りますが、
浅間山の大噴火や天明の大飢饉で社会情勢が不安定となり、田沼政治への不満が高まります。
そして、1784年(天明4年)に起こったこの事件をきっかけとして、
世の中と幕府内部において田沼排斥への流れが一気に加速していったのです。
田沼意知演じる宮沢氷魚とは?父ゆずりの瞳
田沼意知を演じるのは宮沢氷魚(みやざわ·ひお)さん。
父は、代表曲「島唄」で有名な元THE BOOMのボーカル・宮沢和史さん。
母は日本人とアメリカ人のハーフでタレントの光岡ディオンさんですので、宮沢氷魚さんはクォーターになりますね。
宮沢氷魚さんは、父譲りの「琥珀色の瞳」を持つと言われています。
『べらぼう』で田沼意知の心情を表現する、宮沢氷魚さんの瞳にもご注目ください。
まとめ
宮沢氷魚さん演じる田沼意次の息子、田沼意知。
幕府中枢の実験を握り、いわゆる「田沼時代」を支えていた田沼親子。
しかし、安全と思われた江戸城内にて旗本に襲撃される「田沼意知事件」に巻き込まれます。
本来なら、江戸中を揺るがす大事件ですが、田沼親子の政策に不満が高まっていま庶民からは絶大な支持を得ました。
田沼意知を演じるのは宮沢氷魚さんは、父譲りの「琥珀色の瞳」が魅力的です。
「べらぼう」の中では、光を受けて「琥珀色の瞳」が色づく瞬間が見れるでしょうか。
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