昨年のクリスマスイブに予定されていた試合が対戦相手サム・グッドマン(オーストラリア)の負傷で延期となっていた井上尚哉の世界戦。
改めて2025年1月24日に行われる予定でしたが、1月11日の報道で再びグッドマンがスパーリングで左瞼を負傷。
昨年12月の4針縫う裂傷に続くケガでこれ以上の延期はムリと判断され、グッドマンの来日はなくなりました。
1月11日、大橋ジムの大橋会長は、グッドマンのリザーブ(代役)として韓国人ボクサーを出場させる決定を発表。久しぶりに世界戦の舞台で“日韓戦”が実現することになりました。
この記事では、グッドマンのリザーブ、韓国人ボクサーの戦績や特徴、これまでのボクシング日韓対決の歴史、1月24日の試合放送などについて解説します。
井上尚哉世界戦 グッドマンのリザーブは誰?
グッドマンの負傷に伴い、井上尚哉選手と戦うことになったリザーブ(代役)は、韓国人ボクサーのキム・イエジョン選手。
WBOで世界11位に入っている右ボクサーファイターで、これまでの戦績は21勝(13KO)2敗2分となっています。
身長163cmで32歳のキム・イエジョン選手は日本人との対戦も多く、2016年に元WBOアジアパシフィック・バンタム級王者ストロング小林佑樹に判定勝ちするなど、対日本人とは7戦全勝。
世界的には無名ですが、これまでスーパーバンタム級でWBCユース王座、IBFアジア王座、WBOオリエンタル王座を獲得しています。
大橋ジムでは不測の事態に備え、1月24日の興行ではキム・イエジョン選手をアンダーカードに組み込んでおり、今回再度グッドマンの負傷に伴い、井上尚弥選手の対戦相手として白羽の矢が立ちました。
グッドマンはバッドマンだった?
「クリスマスイブに世界にショックを与える」と豪語していたサム・グッドマン選手でしたが、スパーリング中のアクシデントで左目上を裂傷して試合は延期となり、さらに今回の負傷でグッドマン側から見ると試合は“中止”に。
2度のアクシデントで井上尚弥選手の試合を待つファンは苛立ちを覚えており、「グッドマン(Goodman)じゃなくてバッドマン(Badman)だろ」と恨み節も……。
冷静に見ると、軽量で体重超過を平気をおかすジョン・リエル・カシメロ(フィリピン)や薬物陽性反応のルイス・ネリ(メキシコ)のケースとは異なり、同情すべき点もあるのですが、さすがに2度目となるとアンラッキーマンというところでしょうか。
井上尚哉は韓国人と対決したことはある?
ここまで28戦全勝25KOの井上尚哉ですが、韓国人ボクサーと対決するのはキム・イエジョン選手が初めてとなります。
これは、井上尚弥選手のマッチメイクの傾向というよりは、21世紀になって急速に衰退傾向にある韓国のボクシング事情が影響していると言えます。
かつては、特に1980年代~1990年代を中心に活況を呈した韓国ボクシング界。
大橋ジムの大橋秀行会長と2度拳を交えた“韓国の鷹”張正九(チャン・ジョング)、世界2階級制覇の文成吉(ムン・ソンギル)など多くの名選手が日本人選手と激闘を繰り広げました。
ところが、かつてアジアで随一のボクシング強国だった韓国も、様々なリング外のトラブル続きで人気が低下。2007年以降、1人も世界王者が誕生していない惨状が続いています。
韓国人ボクサー 井上尚哉に勝てる?
キム・イエジョン選手は世界ランカーであり、対日本人選手7連勝を含む21勝(13KO)2敗2分という優秀な戦績を残しています。
頑健な体躯をいかして、不屈の闘志で前進を続ける“コリアンファイター”タイプかどうかは不明ですが、これまでの韓国人ボクサーの系譜から想像されるのは突進、大振り、諦めない心が特徴と予想されます。
P4P(パウンド・フォー・パウンド)世界2位であり、無双を誇る井上尚弥選手の牙城を崩すのはほぼ不可能と思われますが、野球やサッカーにおいても「日本戦」となると実力以上の結果を出しているのは事実。
1月24日は、「トラブルメーカー」という呼び名のようにトラブルを起こすことなく、無事にリングで井上尚哉選手と対戦できることを願っています
井上尚哉vsキム・イエジョン試合放送はどこ?
1月24日の放送はLeminoでの独占無料生配信となります。
視聴するためにはLeminoの無料登録は必要です。
以前に井上尚弥戦のLeminoで視聴した方は新たに登録の必要がなく、TV画面での操作で生配信の視聴が可能です。
Leminoでの配信開始時間は14時30分で、開演時間は14時45分です。
メインカードである「WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級 4団体統一世界王者防衛線 井上尚哉 vs キム・イエジョン戦」は18時~19時頃の開始が予想されています。
尚、見逃し配信も2025年1月24日(金)23時30分~2025年1月30日(木)23時59分まで行われます。
まとめ
2025年1月24日に行われる予定でした「井上尚哉 vs サム・グッドマン戦」が中止になりました。
1月11日の報道で再びグッドマンがスパーリングで左瞼を負傷し、グッドマンの来日はなくなりました。
井上尚哉選手と戦うことになったリザーブ(代役)は、韓国人ボクサーのキム・イエジョン選手。
身長163cmで32歳のキム・イエジョン選手は日本人との対戦も多く、対日本人とは7戦全勝。
大橋ジムは不測の事態に備え、キム・イエジョン選手をアンダーカードに組み込んでいました。
対戦相手は変わりましたが、ずっと待たされたので一か月遅れのクリスマスプレゼントを楽しみにしていましょう。
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