ソフトバンクホークスは2025年なぜ弱くなった?不調原因と弱い理由7つ

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2024年パ・リーグのペナントレースを制し、常勝軍団のイメージが強い福岡ソフトバンクホークス。

2025年も当然のように優勝候補にあげられていましたが、3月下旬の開幕直後から調子が上がらず、12年ぶりのパ・リーグ最下位に……。

親会社の潤沢な資金力、育成枠で指名した無名の選手がスターに「化ける」スカウティング力により、21世紀に入ってからホークスは事実上球界の盟主として圧倒的な強さを誇ってきました。

2025年、一体そのホークスはなぜ弱くなったのでしょうか……!?

この記事では、2025年福岡ソフトバンクホークスが弱くなった原因、ホークスの歴史、最終的予想について詳しくお伝えします。

福岡ソフトバンクホークス不調原因と弱い理由7つ

2025年ペナントレースの序盤ですが、弱くなった今年の福岡ソフトバンクホークス。

特に接戦に弱く、延長戦にもつれこんで勝ちきれない試合が続いています。

昨年まで絶対的な強さを誇った地元・福岡でのゲームを落とすことが多く、ファンは苛立ちを募らせているのではないでしょうか。

不調原因と弱い理由は何なのか、7つ考察です!

主力選手の故障が多い

まず、1つ目は、主力選手の故障による離脱の多さがあげられます。

近藤健介選手の故障

•開幕直前に腰の手術(椎間板ヘルニア)、現在リハビリ中。

投高打低といわれる近年のNPBにあって、打率3割をキープし続けてきた「安打製造機」。

栗原稜矢選手の故障

•左ひじ・右わき腹負傷、現在2軍で調整中。
(オープン戦でフェンスに激突し、担架で運ばれる)

昨年、中軸選手として20本塁打、87打点。自身初のベストナインとゴールデングラブ賞に輝く。

周東右京選手の故障

•4月23日オリックス戦で右膝にデッドボール、登録抹消。

球界1の俊足といわれるスピードスター。WBC準決勝での激走も記憶に新しいところ。

正木智也選手の故障

•4月30日西武戦でスイングの際左肩関節亜脱臼、登録抹消。

名門慶応の4番、昨年ブレイクした将来ホークスの4番候補。

選手層の厚いホークスとはいっても、これだけ多く侍JAPAN級のスタメン選手が離脱するのはかなりの痛手ですね。

甲斐拓也捕手の移籍

2つ目は、「扇の要」だった甲斐拓也捕手のFA行使によるジャイアンツへ移籍したことです。

地元である九州出身の甲斐拓也捕手は、高校時代は全くの無名の選手でしたが、ホークスに育成枠で入団すると、次第に頭角を現してレギュラーに定着。

•「甲斐キャノン」といわれるその強肩
•一発長打を秘めたバッティング
•投手陣を引っ張る統率力

侍JAPANのメンバーとしても常連の甲斐拓也捕手は、常勝ホークスを象徴する存在でした。

ホークスには海野隆司捕手、谷川原健太捕手をはじめ期待される若手・中堅捕手もいますが、特に、「投手陣からの信頼」という点で甲斐拓也捕手との圧倒的な違いが、現在の成績に影響しているのは否めないでしょう。

一貫性のないチーム編成

3つ目は、ここ数年、チーム編成の方針が一貫していないことです。

ホークスといえば、甲斐拓也捕手、周東右京選手以外にも育成出身の無名選手が「化ける」と定評がありました。

ホークスの育成枠から活躍している選手

•千賀滉大投手/ニューヨーク・メッツでエースとして活躍中。「おばけフォーク」が代名詞。
•牧原大成選手/内野も外野もこなす貴重なユーティリティー。前回のWBCメンバーにも選出。
•石川柊太投手/「パワーカーブ」を武器にノーヒットノーラン達成。FAで千葉ロッテに移籍。

反面、せっかくドラフト会議で1位指名した若手の伸び悩みが目立ち、全体的な底上げという点で物足りなさが感じられていました。

ここ数年は、山川穂高選手、近藤健介選手、有原航平投手、上沢直之投手と他球団の中心選手を高額年俸で獲得するケースが多く、移籍加入した選手は活躍しているものの、自前で育てた選手とのバランスに問題があるのかもしれません。

防御率悪化!投手陣の不調

4つ目は、これまで盤石だった投手陣の、防御率悪化の不調が生じていることです。

野手のように故障者が続出しているわけではありませんが、

エース格の有原航平投手が7失点と崩れた開幕戦に象徴されるように

昨年と比較すると大幅に防御率が悪化しています。

リリーフ陣も総じて調子が上がらず、絶対的クローザーのオスナもたびたび救援に失敗。

クロスゲームを落とすケースが続くため、なかなか借金を返済できません。

主力選手の高齢化傾向

5つ目は、主力選手がやや高齢化傾向にあることです。

•柳田悠岐選手(36歳)
•山川穂高選手(33歳)
•今宮健太選手(34歳)
•中村 晃選手(35歳)

30代半ばの選手が多く、開幕直前に腰の手術をした近藤健介選手も31歳。

ベテランの主力選手が多い印象となっており、数年後はさらに戦力ダウンが懸念されています。

外国人選手の活用が十分にされていない

6つ目は、外国人選手の活用が十分にされていないことです。

外国人選手は複数年契約することが多く、外国人枠もあることから柔軟性に欠けており、たとえ不調の選手がいても簡単に入れ替えができないのです。

NPBには外国人登録枠(登録5名、ベンチ入り4名)の制約があります。

現在ソフトバンクホークでは、

•オスナ投手…防御率4.85
•ヘルナンデス投手…防御率8.22
•スチュワート投手…長期離脱

昨年まで盤石を誇っていたヘルナンデス―オスナの外国人リレーで

8回、9回を締めくくるという必勝パターンが崩壊しており、

2025年のホークスが接戦を落としている要因の1つとなっています。

球場に「緑」の応援団がいない

7つ目は、熱狂的な応援で知られているホークスの「緑」の応援団が、今年は外野スタンドに姿がないことです。

通称「緑」と呼ばれる関西鷹狂会、緑色の法被に、横断幕やトランペット、太鼓を使っての応援で観客をリードし、大声援の応援で選手を盛り上げ繋ぐ役目をしていました。

現在、ホークス球団からも、応援団からも声明が出されていませんので正確なところはわかりませんが、「出禁になった」「解散した」の一部情報もあります。そんななかXに投稿が。

解散はしていないようですね。何かあったのか「充電中」のようです。

またXには、関西鷹狂会帰ってきて!の投稿がたくさんあります。

この「緑」の応援を観たくて球場に足を運ぶ、他球団のファンも多いとか。

きっと、ホークスの選手も同じ気持ちで心待ちにしていると思います。復帰を待ちましょう。

ホークスの歴史は黄金時代と低迷時代

ホークスの歴史を振り返ると輝かしい黄金時代と暗黒の低迷時代が交互に訪れています。

子供たちを含めて若い世代の野球ファンにはあまりイメージがないかもしれませんね。

《黄金時代》

•「南海ホークス」として関西に本拠地を置く。
1959年(昭和34年)大エース・杉浦忠投手の日本シリーズ4連投でチャンピオンに輝く。

《低迷時代》

•1989年「福岡ダイエーホークス」となって本拠地を九州に移す。
しばらくパ・リーグの下位に低迷する苦しい時代が続く。

しかし徐々にチーム力がUPして、21世紀に入ってからは7度も日本一に輝いています。

ここ数年も、ご存知の通り毎年のように優勝候補にあげられ、安定した成績を誇る常勝チームになっています。

2025年ホークスは最終的にクライマックス出場できる?

2025年のシーズン、開幕ダッシュには失敗したホークスが、クライマックス出場できる可能性はゼロではありません。

特に地元福岡ではなかなか勝利することが出来ず、熱狂的な応援で知られるホークスファンにとってはフラストレーションがたまる春となっています。

しかし、今年のパ・リーグは混戦模様で、上位オリックス・バファローズも断トツの勝率ではなく、おそらくオールスター前まではかなりの混戦状態が予想されます。

故障者が復帰し、捕手陣が成長して、あの「緑」の応援団が外野スタンドに戻ってきたら、まだまだホークスは上位になる可能性があると言えるでしょう。

クライマックス出場ははもちろん、逆転でパ・リーグを制するチャンスもあるのではないでしょうか。

まとめ

常勝軍団のイメージが強いソフトバンクホークスが、今年は12年ぶりのパ・リーグ最下位。

2024年パ・リーグのペナントレースを制したホークスが、2025年シーズン弱くなった原因を7つを考察。

1.近藤健介選手、栗原稜矢選手など……主力選手の故障が多い。
2.投手陣からの信頼が厚い、扇の要……甲斐拓也捕手の移籍。
3.自前で選手を育てるより、他球団から高額年俸で注目選手を獲得…一貫性のないチーム編成。
4.盤石な投手陣……防御率悪化、投手陣の不調。
5.30代半ばの主力選手が多い……主力選手の高齢化傾向。
6.外国人登録枠の制約と本人の不調……外国人選手の活用が十分にされていない。
7.熱狂的な応援で知られている関西鷹狂会……「緑」の応援団の不在。

が、考えられますが、今年のパ・リーグは混戦模様。

故障者の復帰、捕手陣の成長、「緑」の応援団の復帰で、まだまだホークスは上位になる可能性がありますので、パ・リーグから、目が離せませんね。

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