北門神社に御朱印やお守りはある?例大祭や間宮林蔵伝説にも迫る!

道北エリア

日本最北端の地・北海道稚内市にある北門神社(ほくもんじんじゃ)は、神職(宮司さん)が常駐する神社としては日本最北の神社です。

北門神社は、神職さんが常駐していますので、御朱印・お守りを授かることができます。

北門神社は、1785年(天明5年)に建立された「宗谷大神宮」が始まりとされており、天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)、武甕槌神(たけみかづちのかみ)、事代主神(ことしろぬしのかみ)を祭神としています。

人口約3万人の稚内市中心部にある北門神社。稚内港を見下ろす小高い場所にあり、初詣や北門神社例大祭の時には、稚内市民を中心に多くの人々でにぎわいます。

また北門神社がある稚内には、冒険家、間宮林蔵伝説が残されています。

この記事では北門神社の御朱印やお守り、例大祭やご利益、アクセス方法について詳しく解説します。また、間宮林蔵伝説に関する情報もご紹介します。

北門神社は小高い丘の上にあって、稚内の街と海を見守っています。

北門神社に御朱印はある?

北門神社には、神職さんが常駐していますので、神符授与所(社殿後方)で御朱印を授かることができます。直接記帳のほか、書き置きにも対応しています。

北門神社の御朱印には、「日本最北の神社」の朱印が押されています(500円)。この御朱印を求めて北門神社には一年中多くの観光客が訪れます。

北門神社にあるオリジナルの御朱印帳は、深い海を連想させるようなとてもキレイな青色に、狛犬が2躯刺繡されています。

そのうちの1躯は、子供の狛犬を抱いているお姿で、親子の狛犬を描いている絵柄はとても珍しく北門神社だけだそうです(御朱印込2000円)。

また北門神社では、不定期で「期間限定御朱印」があり、最近では2023年9月、ロイヤルエクスプレスが初めて稚内乗り入れを記念し、ロイヤルエクスプレスがデザインされた御朱印が出されました。

北門神社にお守りはある?

北門神社の境内にある社務所(石階段下)で、お守りを授かることができます。

北門神社では、家内安全や商売繫盛など数種類のお守りがあります。

その中でも翡翠の「勾玉腕輪守り」(2000円)が人気です。勾玉は「三種の神器」の一つとされており、身につけると幸福を招くと言われています。色は、ピンク・グリーンの2色があります。

港の街らしく海上安全・身体健全の「船守」があり、深い海のような青地に、白い小さな船が描かれていて、こちらも人気のお守りです(1000円)。

北門神社入口には狛犬が2躯鎮座しており、左側の狛犬が親子のため「安産御守」も大変人気です。

また、北門神社には、カニをモチーフにした「いカニもいいみくじ」(300円)があります。

「いカニもいいみくじ」の引き方も特徴的で、カニの絵が描かれた発泡スチロールの中に入った「いカニもいいみくじ」を網ですくいます(もちろん普通に手でとってもOK)。

北門神社例大祭とは?

北門神社では例大祭の日を7月5日に決めており、毎年7月4日の宵宮祭から6日の後日祭までの3日間で開催されるお祭りです。このお祭りを皮切りに、最北の夏は始まります。

北門神社例大祭の宵宮祭7月4日は、中央アーケードを中心にたこやき、クレープなど約200店舗ほどの露店が並び、境内ではソーラン踊りや太鼓、餅まきなど楽しい奉納行事が行われます。

北門神社例大祭本祭の7月5日は、御輿渡御が行われます。

午前9時、神社前をスタートした2基の御輿は、300人以上の担ぎ手が交代で10キロ以上練り歩き、夕方神社に戻ってきて、最後80段の階段を勢い良く駆け上がる光景はエネルギッシュです。

北門神社後日祭の7月6日は、稚内市地方卸売市場で海上安全・大漁祈願祭が執り行われ、水産関係者などが安全操業と豊漁を願います。

毎年7月4日から6日までの3日間行われる北門神社例大祭は、毎年稚内の夏を盛り上げてくれます。

北門神社の御利益

北門神社御利益は、五穀豊穣、航海安全、大漁祈願、商売繫盛、縁結び、安産祈願などです。

北門神社は、松前藩の村山伝兵衛が、北門鎮護の守護神として天照皇大神を奉斎し「宗谷大神宮」が創始と伝えられています。

今では北門神社には、天照皇大神、武甕槌神、事代主神祭神の3柱の神様が祀られており、様々な御利益を頂けます。

その御神徳は、お米を中心としたその他の豊作、長い航海の安全祈願、漁船の安全と漁業の繁栄、事業の成功、良き縁(えにし)、安産を願うなどの御利益をもたらすとされています。

北門神社は、地元稚内の人々や訪れる人々にとって心強い存在です。

子供の狛犬を抱いているお姿の、親子の狛犬さん。優しさが伝わりますね。

北門神社がある稚内に残る間宮林蔵伝説

北門神社がある稚内には、江戸時代後期、北方警備のため徳川幕府より樺太探索を命じられ、稚内から海を渡って樺太を目指した間宮林蔵伝説が残されています。

間宮林蔵は、それまで大陸と地続きの半島とされていた樺太は「島」であることを確認して幕府に報告しました。その功績により、偉大な探検家として日本の歴史に名を残しています。

間宮林蔵は、1808年(文化5年)に樺太探検に出発するのですが、「生きては帰れない」と決死の想いで、出発前に故郷の茨城に小さな生前墓を自分で建てました。

さらに、宗谷岬から3㎞ほど離れた場所が、間宮林蔵が樺太に出発した地と推定されており、間宮林蔵が故郷から持ってきた墓石を海岸に建てたと言われています。

現在その場所には「間宮林蔵渡樺の地」と刻まれた碑があります。

宗谷岬には間宮林蔵の銅像が立っており、稚内市では間宮林蔵をモチーフした「りんぞうくん」が市のキャラクターとして設定されています。

アクセス方法

北門神社の最寄り駅はJR稚内駅になります。

具体的なアクセス方法は以下の通りです。

公共交通機関を利用する場合

•JR稚内駅→宗谷バス②番(ノシャップ行き)乗車→「神社前」下車(所要時間:約5分、片道220円)→徒歩約3分→北門神社一の鳥居………80段の階段→北門神社社殿

•JR稚内駅→徒歩約15分で行くこともできます。

車を利用する場合

稚内中心部からアクセスしやすい場所にあります。

稚内市中心部→国道254号→宝来1丁目交差点山側に曲がる(かなり急な坂道を登ります)
(所要時間:約5分、0.8㎞)。

北門神社社殿後方に駐車場(約15台、無料)があります。

〒097-0022稚内市中央1丁目1番21号

まとめ

北門神社は、神職(宮司さん)が常駐する神社としては日本最北の神社です。

日本最北の神社の御朱印を求めて多くの観光客が訪れるスポットです。

海のまちらしく海上安全・身体健全の「船守」や翡翠の「勾玉腕輪守り」が人気です。

北門神社には、毎年7月4日の宵宮祭、5日の本祭、6日の後日祭までの3日間「北門神社例大祭」が行われ市民や観光客で賑わいます。このお祭りを皮切りに、稚内の夏は始まります。

北門神社御利益は、五穀豊穣、航海安全、大漁祈願、商売繫盛、縁結び、安産祈願などで、地元稚内の人々や訪れる人々にとって、なくてはならない存在になっています。

また北門神社がある稚内には、冒険家、間宮林蔵伝説が残されています。

日本最北端の地にある北門神社を訪れて、「日本最北の神社」の御朱印を手に入れるとともに、江戸時代の冒険家のロマンに思いをはせてみませんか。

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