北海道の大雪山国立公園にある然別湖では、湖の中へ向かって線路がどこまでも続いているように見える「湖底線路」が注目を集めています。
人気の然別湖の湖底線路ですが、立ち入り禁止なのでは、と心配されている方もいるようです。
大ヒット映画『千と千尋の神隠し』の主人公 千尋が乗った、水没した線路でも運行する“千尋電車”のワンシーンみたいだ、と話題になりました。
全国各地で話題の湖底線路。
この記事では、以下のことについて解説します。
•然別湖の湖底線路は、立ち入り禁止なの?
•然別湖の湖底線路はどこにあるの?行き方は?
•然別湖の湖底線路が注目されている理由は?

然別湖(しかりべつこ)と読みます。魅力をたっぷり解説していきます。
然別湖の湖底線路は立ち入り禁止?
然別湖にある湖底線路は、大雪山国立公園内にあり、私有地ではないので立ち入り禁止ではありません。
湖底線路のすぐ近くまで見に行っても問題はありません。
全国にはいくつかの湖底線路がありますが、中には私有地のため立ち入り禁止のところもあるため、心配される方がいるようですね。
然別湖にある湖底線路を見る時の注意点を3つご紹介。
•景観を楽しめるスポットは、あまり広くありません。写真を撮る方で混みあう場合はお互い譲り合い、また自然を守るマナーを心がけながら楽しんでください。
•曇りのため湖面が暗かったり、強風で湖面が波立ったり、気象条件に恵まれない場合、残念ながら湖底線路の姿を確認できない場合があります。
•冬期間は結氷(けっぴょう、湖面が凍結すること)のため、湖底線路を見ることができません。
然別湖の湖底線路は、安心して自由に見ることが出来ます。
湖の中へどこまでも続いているように感じられる幻想的な「湖底線路」を是非ご覧になってください。
然別湖の湖底線路はどこにある?行き方を解説
北海道の中央部に広がる、日本最大の国立公園である大雪山国立公園。
その南端にある然別湖の、南西部に湖底線路はあります。
2箇所の駐車場をご紹介。
•1箇所目……然別湖畔の一軒宿「然別湖畔温泉 然別湖畔温泉ホテル風水」の近くに公共駐車場(約200台分)あり。
温泉駐車場→然別湖を左に見ながら徒歩約20分→湖底線路
•2箇所目……一般の観光客も多く訪れる、白雲山登山道入口に駐車場(10台ほど)あり
白雲山登山道入口に駐車場→徒歩2~3分→湖底線路
〒081-0344 北海道河東郡鹿追町北瓜幕白雲橋(白雲山登山口)
公共交通機関を利用する場合
然別湖の湖底線路がある鹿追町へ、十勝地方最大の都市・帯広からバスが運行されています。
JR帯広駅前→51系統北海道拓殖バス「然別湖」行き乗車→「白雲橋」下車
(終点「然別湖畔」の一つ手前のバス停 所要時間:約100分・往復約3000円)。
然別湖を左手に見ながら、道道85号線の左脇の道→徒歩約2分→湖底線路。
車を利用する場合
帯広市中心部→鹿追町目指し、道道85号線を走行。約90分(約60㎞)。
然別湖に到着したら白雲山登山口を目指す。
道道85号線を進むと、「白雲山・天望山登山道入口」の看板と一緒に設置されている、湖底線路の案内板が見つかります。案内板から湖の方へ進みます。
白雲山登山入口付近、駐車場(10台程度・無料)湖の方へ→湖底線路
(駐車場は舗装整備などはされていないので、駐車の際には運転に注意が必要です)。
然別湖の湖底線路が注目されている理由は?
然別湖の湖底線路が注目されている理由は、青い水の中をどこまでも延々と続くように見えてとても幻想的だからです。
国内でもトップクラスの透明度によって、湖底に向かって消えていく線路の様子を見ることができるからです。
透明度は10~14メートルで、過去の調査では19.5メートルを記録したことがあります。
アニメ映画『千と千尋の神隠し』の通称「千尋電車」と呼ばれる海原電鉄には、モデルではないか?と噂になりました。
湖底線路がある然別湖は、大雪山国立公園の中で唯一の自然湖で、標高810メートルと北海道内で一番標高が高い場所にあるため「天空の湖」とも言われています。
ほぼ手つかずの自然が残されており、太古の自然を今に伝えている然別湖。
雄大な自然景観と相まって、まるで映画のワンシーンのようだ、と話題になり、いまも全国から多くのファンが訪れています。
湖底線路がある然別湖その起源と魅力
いまから3万年前、火山の噴火により誕生した自然湖・然別湖。
然別湖の湖畔は原生林に囲まれています。
氷河期から生息する「生きた化石」ナキウサギやオジロワシ、クマゲラなど希少な野生動物の宝庫となっています。
湖底線路がある然別湖では自然を満喫できる体験プログラムが好評です。
特に真っ暗闇の山中を歩くナイトウォッチングが話題となっています。
また、冬期間、湖面は分厚い氷で覆われ、氷上での穴釣りや氷上露天風呂が人気を集めています。
真冬には、氷点下20度以下を記録する厳しい環境。
緑豊かな森と然別湖など美しい自然に恵まれ、日本ジオパークにより、町内の全域が「とかち鹿追ジオパーク」として認定されています。

冬の然別湖畔での氷上露天風呂。開放的ですね。
まとめ
『千と千尋の神隠し』に出てくるようだと然別湖の湖底線路が話題となっています。
北海道・大雪山国立公園の、自然豊かな景観の中に佇む、透明度の高い美しい湖です。
然別湖の湖底線路は、大雪山国立公園内にあり、私有地ではないため、立ち入り禁止ではありません。
すぐ近くまで見に行っても問題はありません。
湖底線路は、遊覧船を冬が来る前に陸へと引き上げるレールのことです。
然別湖の湖底線路は、全国トップクラスの透明度により、晴れた日には湖の底へ伸びる線路のような姿を見せてくれる、と人気です。
北海道で一番標高が高い場所にあるため「天空の湖」とも言われています。
野鳥のさえずりを聞きながら然別湖の湖底線路を眺めてみませんか?
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