2025年3月18日に開幕する春のセンバツ高校野球。
「21世紀枠」として選出された壱岐高校は、女子マネージャー4名を含む部員25名が全員離島である壱岐島の出身。
1976年(昭和51年)創部の壱岐高校硬式野球部。
もともと野球熱の高い壱岐島で、毎年島民の期待を受け大会に臨むも約半世紀、野球部歴史の中で甲子園に出場したことはありませんでした。
今年のチームは、中学時代に九州チャンピオンや、全国の舞台を経験するなど、有望な選手が「壱岐から甲子園」の合言葉のもと、島の高校に進学した“黄金世代”。
遠征や練習試合など、離島ならではのハンデをはねのけ、念願の甲子園切符を手にしました。
この記事では、以下のことについてご紹介していきます。
•壱岐高校野球部の注目選手は?
•壱岐高校野球部の戦力分析
•壱岐高校の坂本監督 選手時代の実績や指導方針は?
壱岐高校野球部の注目選手は?
25名全員が離島である壱岐島出身の長崎県立壱岐高校野球部。
注目選手は、主将で3番、背番号1のエース・浦上脩吾(うらかみ・しゅうご)選手。
174cm・70kgとそれほど大柄ではなく、150kmを超えるスピードがあるわけではありませんが
持ち味は抜群のコントロールとテンポの良さ。
昨年秋の公式戦では、5試合に登板して26回と2/3を投げて何とファーボールはゼロ。
地元・壱岐島の中学時代にはエースとして九州中学選抜大会を制した実績もあり、
マウンド度胸も相手打者との駆け引きも出色。
ポンポンとストライクを先行させるピッチングで、チームに勢いとリズムをもたらしてくれます。
壱岐高校野球部の戦力分析
選抜高校野球大会(3月18日開幕・甲子園)出場を決めた壱岐の記事です。人口約2万4千人の島に届いた「春」への切符。浦上脩吾主将は「幼いころからの夢が現実になった」と喜びを表現しました。詳細は紙面に掲載しています。https://t.co/lR7dP0FeU8
— 長崎新聞 運動部 (@SPO_NAGA_np) January 25, 2025
背番号1のエース・浦上脩吾選手をささえるのは、
普段はショートを守る山口廉斗(やまぐち・れんと)選手。
サイドスローからの強気な投球でエースをサポートします。
さらに、ファーストを守る日高陵真(ひだか・りょうま)選手も140km近いスピードボールを持っています。
守備陣はセカンドの安原奨弥(やすはら・しょうや)選手、ショートの山口廉斗選手。
2人を中心に堅守を誇り、昨年秋の新チームでのぞんだ公式戦13試合でエラーはわずか5つ。
打撃面では、ホームランを記録したのは、浦上脩吾選手のみ。
長打力はそれほどでもありませんが、新チームが掲げる“連鎖”をテーマに、盗塁を絡めながら相手にプレッシャーをかけ続けます。
壱岐高校の坂本監督 実績や経歴
長崎県立壱岐高校の野球部監督は、同校の保健体育科教諭・坂本徹(さかもと・とおる)さんです。
現在41歳の坂本監督も同じ長崎県出身。
公立の強豪である長崎県立波佐見高校時代、外野手として夏の甲子園に出場した実績があります。
残念ながら、栃木県代表の佐野日大に1対4で惜敗しました。
その後、山口短期大学から、びわこ成蹊スポーツ大学へ。
2012年から、島原翔南高校・佐世保南高校・西彼杵高校の監督を経て、2020年より壱岐高校野球部に就任。
壱岐高校の坂本監督 指導方針は?
4つの部活で共有するグラウンドは、左翼65m・中堅70m・右翼80m。
十分な広さを確保できておらず、私立の強豪校と比較すると決して恵まれた練習環境とは言えません。
坂本監督は壱岐高校就任時、「上手い選手より強い選手になってほしい」と選手に伝えています。
「強い選手」とは、ご飯をたくさん食べたり、ランニングなど地味な練習に手を抜かなかったり、普段の生活面を含めた精神的な強さを持つ選手、という意味なのではないでしょうか。
部長である同校英語教諭の木下直人さん(長崎県出身、なんと23歳の若さ!)と一緒に
“オール長崎”で挑む春のセンバツに期待が高まります!
まとめ
「21世紀枠」に選出され、女子マネージャー4名を含む部員25名が全員離島・壱岐島の出身の壱岐高校野球部。
注目選手は、主将で3番、背番号1のエース・浦上脩吾選手。
抜群のコントロールとテンポの良さに加え、ホームランを記録しました。
控え投手としては、山口廉斗選手と日高陵真選手。
また、安原奨弥選手と山口廉斗選手2人を中心とした堅守で、盗塁を絡めながら相手にプレッシャーをかける試合でいどみます。
「壱岐から甲子園」。
いよいよ、はじまります。
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