サンフランシスコ・ジャイアンツ時代に、日本人野手として初めてワールドシリーズに出場した新庄剛志さん。
メジャーリーグでは、一般社会では想像できないほど高額の「メジャー年金」がありますが、新庄剛志さんはもらえるのでしょうか、またこれまでの年収も気になるところ。
他にも、メジャーリーグに挑戦した日本人選手の中で、満額受給できるのは誰なのか?
この記事では、新庄剛志さんはメジャー年金をもらえるのか、そして新庄剛志さんの年収推移、満額受給できる日本人は誰なのか、などについても解説していきます。
新庄剛志はメジャー年金もらえる?
残念ながら、新庄剛志さんはメジャー年金を受け取ることはできません。
間違えやすいところですが、メジャー年金はメジャーリーグに5年在籍で受給する資格を得ることができて、10年以上の在籍で満額受給となります。
新庄剛志さんは、メジャー通算で16本塁打、107安打を記録しましたが、メジャー在籍年数は3年ですのでメジャー年金そのものを受け取ることはできません。
「お金に無頓着」で知られている新庄剛志さんですので、「あと2年メジャーにいたら年金を受け取れる」と計算して考えなかったのではないでしょうか。
新庄剛志の年収推移
現在日本ハムファイターズの監督を務めて4年目となる新庄剛志さん。
「野球なんかマジバイト」と冗談めかして話す時期もあるほど、新庄剛志さんの年収の増減幅は激しいようです。
現役時代は年俸プラス契約金や出来高、日ハム時代は年俸以外の高額なTV出演料やCM料、引退後、そして現在の年収です。
•阪神タイガース時代…~約1億円
•メジャー時代……~約2.2億円
•日ハム時代…~約13億円(CM出演料等含む)
•引退後……約1000万円~約3000万円
•現在:ファイターズ監督…1億~2億円
メジャー年金が満額受給の日本人選手は?
メジャー年金が満額受給の資格を持つ日本人選手はわずかに5名です。
1964年(昭和39年)のマッシ―こと村上雅則選手から、2025年(平成7年)の菅野智之投手まで、これまで計75名の日本人メジャーリーガーが誕生しています。
しかし、メジャーの舞台で長い期間、第一線で活躍するハードルは高く、10年以上プレーして年金を満額受給する資格を持っているのは、以下のわずか5名しかいません。
メジャー年金制度とは?
メジャー年金制度とは、メジャーリーグに在籍した選手をはじめ、監督、コーチなどが引退後生涯受け取ることができる「生涯年金」のことです。
メジャー年季の受給資格を得るには、「メジャーリーグに5年以上の在籍が必要」など規定がありますが、大変手厚い厚生福利として知られています。
•メジャー登録43日以上在籍から、受給資格獲得のカウントがはじまる。
アクティブロースター(試合出場可能な25~26名に登録)故障者リストも含む
•5年以上在籍で受給することができ、10年以上在籍で満額受給となる
•受給開始年齢は45歳(減額)から受給でき、満額受給は62歳から
•支給は生涯受給できる
メジャー年金の満額とは?
メジャー年金の満額とは、メジャーリーグに10年以上在籍で、例えば毎年約21万ドル・約3000万円(レート等により変動)を62歳から生涯にわたって受け取れる「生涯年金」のことです。
メジャー年金を満額約3000万円受給できるとしたら、実際の支払いは12分割になりますので、毎月約250万円の金額を受け取ることができます。
これまで日本人メジャーリーガーが75名となっていますが、満額受給できるのはわずかに5名。
メジャーで長期間活躍するハードルは、とても高いことがわかりますね。
メジャー在籍年数によって受給金額の違い
メジャー年金はメジャーに5年以上在籍で受給資格が発生、10年以上在籍で満額受給となり在籍年数によって受給金額が違います。
※例:満額受給が約3000万円の場合
5年在籍…… 満額の 50%(約1500万円)
6年在籍……満額の 60%(約1800万円)
7年在籍……満額の 70%(約2100万円)
8年在籍……満額の 80%(約2400万円)
9年在籍……満額の 90%(約2700万円)
10年在籍… 満額の100%(約3000万円)
実際に受け取る金額の計算は、年間172日在籍で1年のカウントの他に、172日÷4=43クオーターを1クオーター(2.5%)ずつの積み上げによって計算します。(4クオーターで1年)
例:7年120日在籍の場合
7年(70%)+120÷43=2クオーター(5.0%)
3000万円×75%=2250万円
まとめ
常に注目を浴びる新庄剛志さんは、日本人野手として初めてワールドシリーズに出場した元メジャーリーガーですが、メジャー在籍3年ですので、「メジャー年金」を受け取ることができません。
新庄剛志さんの年収は引退後の約1000万円~日ハム時代の約13億円(含む副収入)と、増減幅が激しいです。
日本人選手で「メジャー年金」を満額受給できるのは、現役のダルビッシュ有投手を含む5名です。
満額には満たないですが、日本人選手でも手厚い「メジャー年金」を受給できる選手がいます。
2012年に廃止された日本プロ野球界の年金制度ですが、選手などのためにぜひ復活して欲しいですね。
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