大沼公園では犬と散歩できる?千の風になって誕生の地に伝わる伝説

道央・道南エリア

大沼公園は、自然豊かな環境にあり1905年(明治38年)道立公園に指定されました。

北海道の「大沼国定公園」(通称:大沼公園)では、愛犬を連れて公園内を散歩することができます。

大沼公園内は、芝もあり遊歩道も整備されていますので、とても歩きやすく自然を満喫しながら愛犬と一緒にお散歩ができます。

2023年、大沼公園エリア内に広大なドッグラン(敷地面積15.000㎡)がオープンしましたので、愛犬も思う存分遊べる施設です。

また、大沼公園は名曲『千の風になって』誕生の地であり、大沼湖畔には、『千の風になって』名曲誕生の地と刻まれたモニュメントが佇んでいます。

この記事では、大沼公園では犬と散歩できるのか、犬と一緒に楽しめる施設、また『千の風になって』誕生理由や大沼の伝説、アクセスについてなどを詳しくご紹介します。

大沼公園は全国で最も古い自然公園の一つです。魅力をたっぷりお伝えします!

大沼公園では犬と散歩できるの?

大沼公園では愛犬を連れて散歩することができます。

ただ、大沼公園は小さいお子様やお年寄りを含め、たくさんの方が訪れる公園ですので、他のお客様への思いやりの気持ちをもって、愛犬と散歩する時はリードをつけましょう。

大沼公園にある大沼は、「大沼(周囲24km)」「小沼(周囲16km)」、「じゅんさい沼」で構成されており、湖上に浮かぶ小さな島に橋が架かっていますので周遊散策が可能です。

大沼公園はきれいな芝生、整備された遊歩道、湖上に浮かぶ島めぐりなど、それぞれ異なる魅力のゾーンがあり、愛犬と一緒にお散歩を楽しむことができます。

澄んだ空気を深呼吸したり、野鳥の声に耳を傾けたり、ゆったりとリラックスしながら日常を忘れる時間を愛犬と一緒に大沼公園で過ごしてください。

大沼公園で愛犬と一緒に楽しめること3選

大沼公園では、とても広い芝生や、整備された遊歩道、落ち葉がある小道などいろいろなゾーンを愛犬とのんびりお散歩することができますが、お散歩以外にも愛犬と一緒に楽しめることがあります。

ここでは、大沼公園で散歩以外に愛犬と一緒に楽しい時間を共有できること3選をご紹介します。

大沼公園では遊覧船に愛犬と一緒に乗れる

大沼公園では愛犬と一緒に遊覧船に乗ることができます。大沼公園には観光遊覧船が運航しており、ペット同伴が可能です。追加料金はいりません。

大沼公園の観光遊覧船の予約をする際、ペット同伴であることを伝える必要があり、小さめのペットは船内でも可能で、大きめのペットはデッキ(外)での対応となります。

大沼公園内の大沼の水上を運行するので、波は穏やかで大きな揺れはほとんどありません。愛犬も安心して観光遊覧船を楽しむことができます。

橋の下をくぐったり、駒ケ岳の美しい姿や原生林の景観を眺めたり、大沼の湖上にそよぐ心地よい風を感じながら、大沼公園内の大沼遊覧を楽しむことができます(運行時間30分)。

お天気の良い日は、愛犬と一緒に船のデッキに出て心地よい風と雄大な自然を満喫してみてください。

大沼公園のドッグランオープン

2023年、駒ヶ岳が見える大沼公園エリア内に、北海道らしい広大なドッグラン(敷地面積15.000㎡)がオープンしました。駐車場(30台)もあります。

大沼公園内のドッグランが利用者にとってうれしいのは、中・大型犬スペースと小型犬専用スペースの2つに分けられていることです。愛犬も安心してのびのびと思う存分遊べますね。

小型犬(10㎏未満)専用スペースには丘があり、中・大型犬(10㎏以上)スペースには丸太があり、どちらも大人気のようです。

オーナーは「わんちゃんと飼い主さんにとって、思い出の場所にして欲しい」と語っていらっしゃいます。

大沼公園でのランチはペット連れOK

大沼公園の散策コースの入り口近くには、『森商店woods』というお店があり、ウッドデッキのテラス席は、ペット連れの方も利用できます。

ログハウス調のユニークな外観のお店の前面に、ゆとりのあるウッドデッキのテラス席が広がり、周りのお客様を気にしないでペットとくつろぐことができます。

4人でもゆったり座れるようなベンチとテーブルが、広めの間隔で設置されています。

こちらでは、カレーやサンドイッチ、ジンギスカン、手作りの北海道名物あげいもなどを食べることができます。またワイン味やいかすみ味などの個性派ソフトクリームが有名です。

大沼公園内のカフェで愛犬と一緒に、太陽の光を浴びながらのんびりと休憩することができます。

大沼公園で名曲『千の風になって』が誕生した理由

名曲『千の風になって』が大沼で誕生した理由は、大沼公園の大自然の美しさが、芥川賞作家の故・新井満さんと奥様を魅了したからです。

生前「鳥のさえずりやキツネの鳴き声など命の音をのせた風が吹く湖」と表現し、大沼公園湖畔の森の中で生み出されたと言われています。

約30数年前、函館の友人の紹介で大沼公園に別荘を購入した新井満さんご夫婦。別荘を購入後は5月の連休など年に数回家族で訪れていたそうです。

「大沼は静かだから気に入っている」と語る新井満さんと「アルプスの少女ハイジ」のような生活にあこがれていた奥様。そんなお二人には大沼公園の森の中は理想郷だったのかもしれませんね。

新井満さんが愛した駒ケ岳を望む大沼公園湖畔には、『千の風になって』名曲誕生の地と刻まれたモニュメントが佇んでおり、大沼公園の景観を損なわない控えめなモニュメントをご本人はとても気に入っておられたということです。

大沼公園に伝わる「大沼の主」伝説

自然景観が美しい人気の大沼公園ですが、ちょっと怖い「大沼の主」伝説が残されています。

明治の初め、「魚つり治兵衛」という男が、釣り竿をもって大沼へ出かけました。

「大沼には、主である大きなうなぎがいる」という噂があり、人々は気味悪がって近づかないのですが、治兵衛は「沖に出なければ大丈夫」と小舟を浮かべで釣り糸をたらしていました。

すぐに小さなうなぎが釣れました。次はもう少し大きなうなぎが釣れました。その次もうなぎ、さらにまたうなぎ。釣れるたびに獲物は大きくなっていくのですが、なぜかすべてうなぎばかり……。

夢中になって釣り続けていると、岸から遠く離れ突然沼が波立ち、驚くほど大きなうなぎがこちらに迫ってきたのです。慌てた治兵衛は必死に小舟を岸に寄せて難を逃れました。

あまりの恐ろしさに、治兵衛はうなされ続け、数日後に息を引き取ってしまいました。治兵衛が亡くなった後、村人が、こちらも息を引き取った巨大うなぎの姿を発見しました。

一人の古老が「これは沼の主で、魔物は人に出会うと自らも滅びてしまうのだ」と言い、みんなは祟りを恐れて手厚く葬ったのです。

祟りはありませんでしたが、それ以来、大沼にはうなぎはいなくなった、といわれています。

大沼公園の場所とアクセス方法

大沼公園は、JR函館駅からアクセスしやすい場所にあります。

具体的なアクセス方法は以下のとおりです。

公共交通機関を利用する場合

•JR函館駅→JR大沼公園駅 特急「北斗」「スーパー北斗」乗車(所要時間:約20分~ 約50分)。

•JR函館駅→JR大沼公園駅 210系函館バス、大沼公園・鹿部線(所要時間:約70分・片道1300円)。

JR大沼公園駅の目の前が大沼公園です。

車を利用する場合

車でのアクセスも非常に便利です。

函館市内→大沼公園 函館新道、国道5号線経由( 所要時間:約40分 ・約30㎞)。
大沼公園周辺には大沼公園南駐車場(約110台:無料)をはじめ、いくつかの駐車場があります。

 北海道亀田郡七飯町

大沼公園湖畔の森の中を歩くと『千の風になって』のメロディーが聞こえてくるようです。

まとめ

大沼公園では愛犬を連れて散歩することができます。きれいな芝生、整備された遊歩道を、澄んだ空気を深呼吸したり、野鳥の声に耳を傾けたり、ゆったりとお散歩を楽しむことができます。

また、大沼公園では観光遊覧船が運航しており、ペット同伴が可能ですので一緒に楽しめます。

2023年、大沼公園エリア内に、広大なドッグランがオープンしました。駐車場(30台)もあります。

大沼公園の散策コースの入り口近くには、森商店woodsというお店があり、ウッドデッキのテラス席はペット連れも利用できます。

大沼公園の大自然の美しさに魅了された、芥川賞作家の故・新井満さん。大沼公園の大自然によって、名曲『千の風になって』誕生しました。

函館観光の際は、ちょっと足をのばして大沼公園を訪れてみてはいかがでしょう。

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