新庄剛志はメジャー年金もらえるの?年収は?満額受給の日本人は誰?

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サンフランシスコ・ジャイアンツ時代に、日本人野手として初めてワールドシリーズに出場した新庄剛志氏。

メジャーリーグでは、一般社会では想像できないほど高額の「メジャー年金」がありますが、新庄剛志氏はもらえるのでしょうか、またこれまでの年収も気になるところ。

メジャーリーグに挑戦した日本人選手の中で、満額受給できるのは誰なのか?

5月7日、デトロイト・タイガースを解雇された前田健太投手や、ニューヨーク・ヤンキースで活躍したマー君など他の日本人も気になります。

この記事では、新庄剛志氏はメジャー年金をもらえるのか年収は、満額受給できる日本人は誰なのか、などについても解説していきます。

新庄剛志はメジャー年金もらえる?

残念ながら、新庄剛志氏はメジャー年金を受け取ることはできません

間違えやすいところですが、メジャー年金はメジャーリーグに5年在籍受給する資格を得ることができて、10年以上の在籍で満額受給となります。

新庄剛志氏は、メジャー通算で16本塁打、107安打を記録しましたが、メジャー在籍年数は3年ですのでメジャー年金そのものを受け取ることはできません。

「お金に無頓着」で知られている新庄剛志氏ですが、「あと2年メジャーにいたら年金を受け取れる」などは、考えなかったんでしょうか。

新庄剛志の年収推移

現在日本ハムファイターズの4年目の監督を務める新庄剛志氏。

「野球なんかマジバイト」と冗談めかして話す時期もあるほど、新庄剛志氏の年収の増減幅は激しいようです。

現役時代は年俸プラス契約金や出来高、日ハム時代は年俸以外の高額なTV出演料やCM料、引退後、そして現在とみていきます。

新庄剛志氏の年収推移

•阪神タイガース時代…~約1億円
•メジャー時代……~2.2億円
•ファイターズ時代…~13億円
•引退後……約1000万円~約3000万円
•現在:ファイターズ監督…1億~2億円

メジャー年金が満額受給の日本人選手は?

メジャー年金が満額受給の資格を持つ日本人選手はわずかに5名です。

1964年(昭和39年)のマッシ―こと村上雅則選手から、2025年(平成7年)の菅野智之投手まで、これまで計75名の日本人メジャーリーガーが誕生しています。

しかし、メジャーの舞台で長い期間、第一線で活躍するハードルは高く、10年以上プレーして年金を満額受給する資格を持っているのは、以下のわずか5名しかいません。

•野茂英雄投手…12年在籍
•イチロー選手…19年在籍
•松井秀喜選手…10年在籍
•大家友和選手…10年在籍
•ダルビッシュ有投手…12年目在籍中

前田健太はメジャー年金を満額もらえるの?

今年メジャー10年目の前田健太投手は5月7日、デトロイト・タイガースを解雇されましたので、このまま他のメジャー球団からオファーがなければ、メジャー年金を満額もらうことはできません。

では、前田健太投手はメジャー年金をいくらもらえるでしょうか。

前田健太投手は、2016年~2019年ロサンゼルスドジャース時代には肩の故障などで、メジャー登録を外れ、また2021年にはトミージョン手術を受けた際は、マイナーリーグに在籍していた期間がありました。

前田健太投手のマイナーリーグに在籍していた期間の詳細はわかりませんが、今年10年目ということを考えると、トータルでおよそ8年くらいはメジャーに在籍していたとおもわれます。

満額が仮に約3000万円だとすると、8年在籍の約2400万円前後の金額を受給できるとおもわれますが、確定情報ではありません

マー君、上原、ムネリンはメジャー年金もらえるの?

もちろん、他にもメジャーに挑戦して大きなインパクトを残した日本人選手はたくさんいますが、その中でマー君、上原、ムネリンはいくら受け取れるのでしょうか。

「メジャー年金」については後述しますが、受給資格の最低条件である「5年在籍」をキーワードに、マー君、上原、ムネリンを検証してみましょう。

マー君はメジャー年金もらえる?

NPBで空前絶後の24勝0敗という記録を残して渡米したマー君、田中将大投手は、メジャー年金をもらうことができます。

名門NYヤンキースの先発投手として通算119勝を記録し、メジャーに7年間在籍していました。

何度かDL(故障者リスト)に入ったという報道はありましたが、DL(故障者リスト)もメジャー在籍にカウントされますので、約2100万円前後を受給できるかと思われます(後述)。

マイナーリーグに在籍していた期間の有無はわかりませんが、名門NYヤンキースに7年間移籍もせず在籍していた実績を考えると、十分メジャー年金を受給できる資格があるといえます。

上原はメジャー年金もらえる?

上原浩治氏はボルチモア・オリオールズのデビューから、シカゴ・カブスまでメジャーに9年間在籍していましたので、満額ではありませんが確実にメジャー年金を受け取ることができます

2013年のボストン・レッドソックス時代にはクローザーとして活躍し、日本人投手として初めてワールドシリーズの胴上げ投手となった上原浩治氏。

満額ではありませんが、約2400万円~2700万円くらいの受給だと思われます(後述)。

ムネリンはメジャー年金もらえる?

尊敬するイチロー選手の後を追うようにアメリカへ渡ったムネリンこと川崎宗則は、年金をもらえるかどうかとてもビミョーな立場です

元気印のキャラクターでアメリカでも人気だった川崎宗則氏は、シアトル・マリナーズ、トロント・ブルージェイズなど移籍を繰り返し、またシーズン中もメジャーとマイナーリーグを行ったり来たりしていました。

ムネリンは以前TV番組に出演した際

「(年金をもらえる人は)10年だと思っていた。でも満額じゃなくて5年目から(権利)があるらしく、僕は5年目が怪しい」

と話しており、「62歳になったら、皆さんに(年金を)もらえましたー」と言いたい、と話す今年44歳になるムネリンですが、18年後の6月3日、笑顔で「もらえましたー」となるといいですね。

メジャー年金制度とは?

メジャー年金制度とは、メジャーリーグに在籍した選手をはじめ、監督、コーチなどが引退後生涯受け取ることができる「生涯年金」のことです。

メジャー年季の受給資格を得るには、「メジャーリーグに5年以上の在籍が必要」など規定がありますが、大変手厚い厚生福利として知られています。

メジャー年金の受給資格

•メジャー登録43日以上在籍から、受給資格獲得のカウントがはじまる。
アクティブロースター(試合出場可能な25~26名に登録)故障者リストも含む
•5年以上在籍で受給することができ、10年以上在籍で満額受給となる
•受給開始年齢は45歳(減額)から受給でき、満額受給は62歳から
•支給は生涯受給できる

メジャー年金の満額とは?

メジャー年金の満額とは、メジャーリーグに10年以上在籍で、例えば毎年約21万ドル・約3000万円(レート等により変動)を62歳から生涯にわたって受け取れることです。

メジャー年金を満額約3000万円受給できるとしたら、実際の支払いは12分割になりますので、毎月約250万円の金額を受け取ることができます。

日本人メジャーリーガーが75名となっていますが、満額受給できるのはわずかに5名。

メジャーで長期間活躍するハードルは、とても高いことがわかりますね。

メジャー在籍年数によって受給金額の違い

メジャー年金はメジャーに5年以上在籍で受給資格が発生、10年以上在籍で満額受給となり在籍年数によって受給金額が違います。

※例:満額受給が約3000万円の場合

5年在籍…… 満額の 50%(約1500万円)
6年在籍……満額の 60%(約1800万円)
7年在籍……満額の 70%(約2100万円)
8年在籍……満額の 80%(約2400万円)
9年在籍……満額の 90%(約2700万円)
10年在籍… 満額の100%(約3000万円)

実際に受け取る金額の計算は、年間172日在籍で1年のカウントの他に、172日÷4=43クオーターを1クオーター(2.5%)ずつの積み上げによって計算します。(4クオーターで1年)

例:7年120日在籍の場合

7年(70%)+120÷43=2クオーター(5.0%)
3000万円×75%=2250万円

まとめ

常に注目を浴びる新庄剛志氏は、日本人野手として初めてワールドシリーズに出場した元メジャーリーガー。

メジャー3年在籍の新庄剛志氏は、手厚いと言われる「メジャー年金」を受け取ることができません。

デトロイト・タイガースを解雇になった前田健太投手は、他のメジャー球団からオファーがなければ「メジャー年金」を満額受給することはできませんが、満額の80%前後を受給できると思われます。

日本人選手で「メジャー年金」を満額受給できるのは、現役のダルビッシュ有投手を含む5名です。

満額には満たないですが、日本人選手でも手厚い「メジャー年金」を受給できる選手がいます。

2012年に廃止された日本プロ野球界の年金制度ですが、選手などのためにぜひ復活して欲しいですね。

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