シラフラ海岸の行き方や駐車場は?GLAYの聖地や姫川伝説が話題

道央・道南エリア

北海道・乙部町には、「白い傾斜地」を意味する「シラフラ」の愛称で呼ばれ、観光スポットとしても人気の高さ20m~30mの白い断崖が500mほどの長さでそびえ立つ、美しいシラフラ海岸があります。

シラフラ海岸がある乙部町には鉄道路線が走っていませんので、バスか車を利用することになります。

2023年のTV番組で、GLAYのTERUとTAKUROがシラフラ海岸を舞台に熱唱・演奏しました。放送を見たファンを中心に、全国から訪れる人が激増し、シラフラ海岸は「GLAYの聖地」として知名度が大幅にアップしました。

この記事では、シラフラ海岸への行き方や駐車場、降り方、周辺のおすすめスポット、また、GLAYの聖地と言われる理由や、伝説などを詳しく解説していきます。

乙部町(おとべちょう)と読みます。魅力をたっぷりお伝えします。

シラフラ海岸への行き方や駐車場は?

シラフラ海岸の正式な地名は滝瀬海岸。シラフラ海岸がある乙部町内には鉄道が走っていませんので、バスか車を利用することになります。

具体的なアクセス方法は以下のとおりです。

公共交通機関を利用する場合

函館駅→610系統函館バス(函館~江差線)乗車→「江差病院前」下車(約2時間 片道2300円)

→「江差病院前」→624系統(檜山海岸線)乗り換え→「滝瀬」下車(約15分 片道300円)

→「滝瀬」バス停→徒歩約10分でシラフラ海岸到着。

(乗り換え場所は同じところです。バス時間の接続が悪い時はタクシー利用もできます。)

車を利用する場合と駐車場

函館市の中心部→乙部町を目指し国道227号線を北上(所要時間:約1時間30分、約70㎞)

乙部町役場→江差方面へ国道229号線(追分ソーランライン)約5分→「滝瀬海岸シラフラ展望公園」

•国道229号線沿いの案内板を左折。その後、すぐ左手の建物の手前で左折。そのまま直進。「シラフラ眺望スペース」の案内板有り。

•「シラフラ眺望スペース」とは、2024年10月にオープンしたばかりの『滝瀬海岸シラフラ展望公園』のこと。展望デッキ、休憩所(トイレ有)が新設。駐車場(約10台)無料。

シラフラ海岸への降り方と注意点

2024年10月、「滝瀬海岸シラフラ展望公園」がオープンしたことにより、シラフラ海岸へ行くことができる階段が新設され、直接砂浜まで歩いて降りていくことができるようになりました。

これまではシラフラ海岸を砂浜から見るには、離れた場所に車を止めて砂浜を600mほど歩く必要があったのでとても便利になりました。

しかし、波打ち際を歩くので、砂浜や場所によってはゴツゴツした岩場などもあり、安全に楽しむための注意点もあります。

シラフラ海岸への降り方

「滝瀬海岸シラフラ展望公園」から直接砂浜へ降りていける階段が新設されました。

シラフラ海岸へ降りていく階段には手すりがあり、すれ違う場合にも余裕がある幅です。登り降りしやすい設計になっていますので安心です。

階段を下りていくと、すぐ目の前にシラフラ海岸の断崖絶壁が連なる光景が広がっています。上から見下ろすのとはまた違った魅力があり、下から見上げるとその迫力に圧倒されてしまいます。

砂浜を歩いて波打ち際から離れ、シラフラ海岸の一部に直接触れることもできます。白一色ではない、赤と黄色がかった複雑な色合い、そしてザラザラとした軽石のような手触りを体感できます。

シラフラ海岸砂浜に降りた時の注意点

シラフラ海岸の波打ち際を歩きますので、場所によっては砂浜や岩場を歩いたり、また流木や木の枝、漂着物などが多くある場所もあり、想像以上に体力を消耗することが考えられます。

満潮時や海が荒れている時には、海岸に降りることが出来ないこともあるので、事前に満潮の時間を調べておくことをおすすめします。

砂浜に海水があったり、ぬかるんで靴が濡れる場合があるので、歩きやすいサンダルや長靴を持参するのが安心です。

美しいシラフラ海岸を安全に注意して、観光を楽しんでください。

シラフラ海岸付近にある観光スポットは?

シラフラの断崖は、約500万年前に起きた火山から噴出した溶岩などが堆積し、地殻変動で地層が隆起してできたといわれており、シラフラ海岸が白い理由は、火山灰の中にシリカ質が多かったからなのでは、と言われています。

多層な地層が見られるシラフラ海岸の近くには、他にも美しい景観を楽しめるスポットがあります。

くぐり岩

シラフラから海岸線をそのまま北へ600mほど進むと、海に突き出した断崖にぽっかりと穴が開いた『くぐり岩』があります。

くぐり岩の近くには、車が4~5台置けそうな駐車場があります。

この海岸は江戸時代からシラフラと呼ばれており、今から400年ほど前にニシン漁で採れた魚を効率よく運ぶために、人が通れるよう人為的に掘削されたと言われています。

くぐり岩には、人が余裕で通れそうな大きさがあり、地層の跡もみえます。

海外のような雰囲気のロケーションなのに、周りに人が多くなく、人目を気にしないで写真撮影ができる!と最近ではフォトウェディングの撮影場所としても注目されているようですね。

館の岬(たてのさき)

くぐり岩から国道229号線を2㎞ほど北上すると、白いむき出しの岩肌が荒々しい断崖絶壁が見え、これが「東洋のグランドキャニオン」とも称される館の岬(たてのさき)です。

駐車場はありません。

黒の砂岩層と白の凝灰岩層が交互に堆積した地層が隆起してできた、白く美しい断崖絶壁で、小学生の理科の教科書にも掲載されている、非常に貴重な自然景観です。

また、岬を望む館浦の海岸は、江戸から明治へと時代が変わる19世紀半ば、最後の抵抗を試みる旧幕府軍から函館の五稜郭を奪還するため、新政府軍が上陸した場所です。

鮪の岬(しびのさき)

さらに北側へ10kmほど北上すると「しびの岬公園」があり、六角形の岩肌が重なった地層がマグロのウロコに似ていることから鮪の岬(しびのさき)の名前がつきました。

しびの岬公園にはきれいに整備された駐車場(50台程度)があります。

この辺り一帯は檜山道立自然公園になっており、美しい柱状節理の崖は国道からも見ることができる景観です。

春になると桜が咲き乱れ、岬の先端まで桜が満開となり、道南八景に選ばれるなど桜の名所として人気の景観スポットになっています。

シラフラ海岸はGLAYの聖地といわれる理由

GLAYのTERUとTAKUROがシラフラ海岸を舞台に演奏する様子が、TV番組で放送されたことをきっかけに、全国から訪れる人が激増。シラフラ海岸は「GLAYの聖地」として知名度が大幅にアップしました。

シラフラ海岸がある乙部町は、人気ロックバンド・GLAYのメンバー全員の故郷函館から車で約2時間。

地元が生んだスター・GLAY。シラフラ海岸の白い絶壁が続く絶景を背景に「BE LOVED」と「永遠を名乗る一秒」を熱唱するTERU、ギターを奏でるTAKUROの姿。

放送を見たファンを中心に、全国から訪れる人が激増し、GLAYの2人が演奏したシラフラ海岸の崖の上はその後整備が進み、2024年10月に『滝瀬海岸シラフラ展望公園』として新しくオープンしました。

公園に設置された展望デッキ内には、いつもGLAYの曲が流されています。

シラフラ海岸がある乙部町の姫川伝説とは?

シラフラ海岸がある乙部町には姫川伝説という悲しい伝説が残っています。

日本史上において不変の人気を誇る武将・源 義経。その義経の愛妾であり白拍子の名手とされる静御前は、義経と別れた後捕えられ鎌倉の源 頼朝の前へ。

その時、静御前は義経の子を身ごもっていましたが、頼朝は「女の子なら命は助けるが、男なら許さない」と命じ産まれた子は男の子だったため、鎌倉の海に沈められてしまいました。

憔悴しきった静御前は京へ戻りましたが、その後についての史実は、明確な史料は残されていません。ところが、乙部町には、義経と静御前にまつわる悲しい伝説が残っているのです。

義経は北海道へ逃げのび、乙部町には義経が2年も滞在していた、という話が残っています。

静御前に関しても、実は義経の跡を追い、乙部町にやってきたという話が伝わっています。ようやく愛する人のそばに辿り着いたはずなのですが、義経はさらに北へ逃げたことを知りました。

もう一歩も前へ進まないことを悟った静御前は、誘われるように川へ身を投げてしまいました。悲しい静御前の運命に思いを馳せながら、土地の人はその川を「姫川」と呼ぶようになったのです。

あの静御前もシラフラ海岸を見たかもしれませんね。

まとめ

「白い傾斜地」を意味する「シラフラ」という愛称で呼ばれ、美しいシラフラ海岸を初めて見た人の中には「写真を加工しているのでは」と思う方もいるようですね。

シラフラ海岸がある乙部町には鉄道路線が通っていませんので、バスか車を利用することになります。

2023年、GLAYのTERUとTAKUROがシラフラ海岸を舞台に熱唱する放送を見たファンを中心に訪れる人が激増し、シラフラ海岸は「GLAYの聖地」と言われるようになり、その後、階段が新設され、直接砂浜まで歩いて降りていくことができるようになりました。

近くにはくぐり岩・館の岬・鮪の岬など歴史を感じることができる観光スポットや、シラフラ海岸がある乙部町には、静御前にまつわる姫川伝説という悲しい伝説が残っています。

まるで異国にいるような雰囲気のシラフラ海岸を訪れ、海外バカンス気分を体感してみませんか?

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